急速に高齢化が進む中、医療の現状はさま変わりしようとしています。
今までのような急性期対応、救命救急中心の医療だけではなく、慢性的に進行する生活習慣病への対策、病気による障害を残しながら社会復帰をめざすケアが重要になっています。
また、世界一の長寿国を作った要因である医療機関へのかかりやすさも、たび重なる医療制度改悪で、崩れようとしています。政府・厚生労働省は毎年2,200億円の社会保障費、医療費の削減を進め、患者になれない病人が増えています。患者自己負担は増え「金の切れ目が命の切れ目」となりかねない状態が始まっています。また医療機関と患者を分断する政策により、国民の中には大変な医療不信が広がっています。
私たちは“いつでも、どこでも、誰でも安心してかかれる医療”を目指して、患者さんと一緒に努力しています。研修医のみなさんが、大学病院と違った第一線医療の現場で研修することは、こうした医療の変化を考えると、積極的な意味があります。
患者さんを通じて医学・医療を学び、職員スタッフと一緒になって実践することが大切です。
東京勤労者医療会は東葛病院(331床)代々木病院(152床)みさと協立病院(180床)をはじめ、診療所(13カ所)訪問看護ステーション(11カ所)を有し、幅広い地域医療を推進しています。医師の卒後研修は、これらの施設を利用しながら総合的なものを目指しています。みなさんの参加を心から歓迎します。
医療法人財団 東京勤労者医療会理事長 鈴木 篤