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看護第2科

 2科は、年齢層も様々であり、労働経験のある仲間もいます。患者の願いに応える豊かな看護とは何かを仲間とともに考え討論し発展させています。そのため、「事実から出発し科学的にとらえる」を基本に、実習や地域の方々から学ぶことを大事にしています。また、看護の専門領域に基礎看護技術の土台である「生命活動」を位置づけ「命の尊厳と平等」について学んでいます。学生が主人公で、学ぶ喜びを仲間とともに発展させる伝統を築いています。


1年次
事実からの出発と看護観の再構築

4月
看護総論 合宿研修
  入学直後、数名づつのグループをつくり、「地域の人々の生の声から、人生・健康・医療について知り、看護について考える」をテーマで地域の在宅患者宅へ訪問しています。
 学生は、「お花大好きの○○さん動けなくなる足を上肢で支え庭の手入れをする。毎日欠かさず自分で考えたリハビリを行い頑張っている。人間ってすごいなあ」と感想を書いています。  また、「ともに学ぶ仲間づくり」一人一人が役割を担って合宿研修を成功させます。そして、看護学生として、人間として自分の考えが持てるように頑張りたいと出発点に立ちます。
5月〜9月
基礎看護技術 生命活動
 人間の生命活動を科学的に探求することで命の尊厳を捉えていきます。歴史的に生命の発展を考えるために進化の歴史から学びます。また、「田植え」「稲刈り」地域の森を訪ねていのちの育ち合い、人間も自然の一部であることを学びます。
田植えの感想
 私は、日本人の主食である米を毎日食べているにもかかわらず、どうやって米が育つのかを知らなかった。農業は、植物や動物を相手にお話をしながらの仕事なんだと感じた。また、田んぼや畑に生息する生物のことをいとおしそうに話講師の姿を見て、ただ単に作業をしているのではなく、全ての生物の命をはぐくみながら稲を育てているのがわかった。
生命活動の考察より
私たち人間は、35億年の命の流れを尊び、生きている地球を守っていく必要がある。そして、進化の未来のために人間の「脳」を豊かに発展させなければならない。仲間と共に学習して分かるようになるという発見が一番の学びとなった。
6月
成人看護総論 生活と労働フィールド
 「生活や労働と健康との関連を労働体験を通して学び、労働・健康・保健医療の実態から総合的に看護師の役割を考える」をテーマに学校近隣の果樹園・農園・工務店・町工場・喫茶店・ガラス工場などへいって学びます。働く人たちとの素敵な出会いがあります。
  学生は、自営業・農業・工場など体験をし、働くということは、単にお金を稼ぐだけでなく、生きがいであることを学びます。労働環境は、決して楽ではなく、苛酷でもあるそういう中で、仕事に誇りをもち一生懸命働く人たちの姿に感動します。  大工の仕事は、「木は命でありその命がまた生命を守っている」お客さんの願いや魂の宿ったものを大切にしている仕事で看護の仕事と似ていると学びました。
9月〜11月
在宅看護論
 住み慣れた地域で暮らし続けたいという、住民の願いを一緒に考え、診療所や訪問看護ステーションなどの諸関連部門と力を合わせて実践する看護について考えます。グループで在宅・施設訪問して学びます。
 数ヶ月ぶりの車椅子での散歩に行き喜ぶ利用者。しかし、その車椅子の負担額が20万円位にもなることを知りました。利用者の方にとって車椅子は私達の足と一緒なのに国が保障しないのはおかしいと学びました。
11月
基礎実習
 1年次の総まとめの実習、実習終了後クラス全員で患者の事例から学び看護について考えます。
 糖尿病・高血圧と病態が進行し夫と二人でお店を営んでいる患者に密着しました。その中で、病気と闘うことは簡単でないことを学びました。患者の病態や生活・労働の実態を学ばなければ患者の深部の苦痛を深く理解することはできない。また、患者の願いを知りることが重要だと学びました。   初めての実習の緊張が患者が待ってくれる実習は楽しいと変化していきます。
健康学集会 
 基礎実習・成人実習・専門領域実習・老年期実習毎にグループで「いつでも、どこでも、誰にでも、やさしく、楽しく説明できる」を目標に患者とともに学ぶ健康学習会を行っています。基礎実習では、生命活動を土台に人体のしくみのすばらしさを学習し発表します。2年次の実習では、患者の病気や治療について知りたいという要求に応える内容へと発展していきます。毎年学生に学童の子どもたちから暑中お見舞いのはがきが届きます。

2年次 
・1年次の学びを土台として、日々新たに成長し、2年次学び方を一層発展させます。

4月
成人内科・専門領域実習
 母性・小児・精神・外科とグループ・クラス全員で力をあわせて実習します。
 そして、実習が終了ごとにクラスゼミナールを行い学びを発展させています。
 精神実習では、何を話したらいいのか戸惑いながら実習が始まります。病態が理解ができると、「知らなかった」ことでの「偏見」を持っていた「自分」が見えてきます。学生は、病態を正確にとらえないと医療の応援ができない。また、患者の頑張りも見えないことを学びます。
9月
老年期実習
学生の学び
 仕事に誇りをもち働き続け、2年前に退職し、これからの時間を自分の趣味や家族のために費やしていこうと思っていた矢先、難病を患った方を受け持ちました。患者は、健康だった頃の自分と今の自分とのギャップに戸惑い「残念で無念で」と涙を流されました。しかし、その苦しみの中で、自分の病気を知り乗り越えていきたいと必死に学習され治療に臨まれていました。
 学生は、「患者というものは皆、自分のことをわかってほしいと思っている。その想いを捉え患者の要求に応えていくのがプロだ」と患者から教わりました。学生は、困難があっても生きようとする人間の健康さを学び、その方の生きた歴史や病態を患者から学ぶ重要性、そして、それらがわかってはじめて患者の「苦しみ・頑張り」「願い」がわかると学びました。
10月
研修旅行
 「憲法と平和と医療を学ぶ」というテーマで、講義を受け、学習し目的地を決めていきます。また、クラスで楽しい思い出をつくる旅行でもあります。沖縄や韓国などに研修旅行に行っています。
  「韓国に行き歴史の事実を知り、命の尊さ戦争の悲惨さを改めて認識し、戦争放棄している9条が世界に誇れるすばらしいものだとわかった」と学びました。
10月〜12月
総合実習
 2年間の学びを土台に、患者さんの病気が回復し、健康に生きたい、というねがいを知り、健康が維持できる医療や看護の役割について学びます。そのために、患者の生活や労働、健康との関連、社会のしくみや社会保障について学んでいきます。学生は、「寝たきりになっても、常に生きることへの希望が見えること」そんな医療・看護を探求していきたいと看護観を語ります。総合実習は、憲法25条を「生かす学び」です。