| よく眠れるようになった
広がる専門外来の治療
睡眠時無呼吸症候群の診断と治療
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ポリソムノグラフィー検査風景 |
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東葛病院では、昨年7月より睡眠時無呼吸症候群に対する専門外来を開設し、一泊入院にて「終夜ポリソムノグラフィー検査」を行い、睡眠時無呼吸症候群かどうかの診断と治療を行ってきましたが、本年5月までに40人の患者さんが睡眠時無呼吸症候群と診断されました。今回、どのような方が実際に睡眠時無呼吸症候群と診断され、どのような治療が行われているかを紹介します。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上ある場合に診断されます。日本人の男性の2〜4%ぐらいにみられ、寝ている時に喉の筋肉や舌が緩んで気道を塞いでしまうのが原因です。03年の山陽新幹線の運転士の居眠りがこの睡眠時無呼吸によるものと判り関心が高まりました。もし、日中に強い眠気があって夜中「いびき」がひどく、時々呼吸も止まっているといわれたら要注意です。
ひどいいびきと日中の眠気
外来を訪れた患者さんには友達や妻(夫)から「いびきがひどい」と言われて心配になってきた方が多く、その中には単にいびきだけの方もいますので、指先に「パルスオキシメーター」という小さな器械を装着し、眠っている時の血液中の酸素の具合を調べます。
もし寝ているときに呼吸が時々止まっていると、血液中の酸素が下がってはまた上がるので、波形がギザギザの鋸状のパターンになります。
日中の眠気がひどいとのことで来た20代の青年は詳しく聞くと午前三時まで働いていて「睡眠不足症候群」といわれるものでした。このように、日中の眠気だけでは他の原因によるものもあります。
終夜ポリソムノグラフィー検査を実施
もし、指先の検査で睡眠時の無呼吸が疑われた場合は、一泊入院での終夜ポリソムノグラフィー検査を行いますが、午後三時ごろに個室に入院していただき、入浴、夕食後に頭に睡眠時の脳波を記録するための電極や口元の流量計、鼾を録音するためのマイク、胸、お腹の動きをみるバンドなどをつけてもらいます。
保険での費用は入院費を含めて2万7000円前後(3割負担)ですが、個室の差額料はいただいておりません。
東葛地域で、この終夜ポリソムノグラフィー検査まで可能な病院は少なく、インターネットで検索して東葛病院を初めて訪れた方もいました。
院内の歯科と連携して治療
昨年7月から東葛病院で睡眠時無呼吸と診断された方は、男性32、女性8でした。年齢分布は男性が30代から70代までさまざまなのに対し、女性はほとんどが50代以上の方でした。高血圧や糖尿病を合併している方もみられ、太っていない男性にも少なからずみられました。
しかし、肥満度が高くなるにつれ無呼吸は重症化しており、生活改善、減量が根本的な治療です。
全体の4分の3が鼻マスクの治療を受けていますが、軽い方には、院内の歯科と連携してマウスピースを作ってもらいました。これもいびきには効果的でした。問題は、鼻マスクの保険治療では月1回の受診が必要で、30代の働き盛りの人にはこの定期受診の継続がむずかしいことです。
高齢者ではこれはあまり問題にならず、今まで夜中に2〜3回排尿のために起きていたのが朝までぐっすりと眠れるようになったと喜ばれています。
睡眠時無呼吸をそのまま放置しておくと狭心症や脳梗塞の危険が高まると報告されており専門外来(毎週木曜午後)への受診をお勧めします。
写真とイラストは帝人ファーマ(株)提供 |