東葛病院 地域に根ざしてともに歩む
 
東葛の健康

No.257 2005年12月号

東葛病院の小児医療

常勤の医師3人体制に充実

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小児病棟のプレイルームで診察をする医師

 伊東繁医師が小児科常勤医として着任したのは2002年1月でした。同年6月に谷川智行医師が小児科に加わり、待望の流山市唯一の小児科病棟が設立されたのは同年九月でした。2005年10年、谷川医師が後期研修のため出向になり、入れ違いに坂本真保医師が新たに小児科医として加わり、同じ時期に、川崎協同病院の小林嘉代小児科医が出向してこられ、現在は三人体制の小児科グループとなりました。

安心な入院治療
 小児科病棟が始まった当初は、スタッフも乳幼児の取り扱いに不慣れで、小さい子の入院が制限されていたこともありました。
 スタッフの努力により、今では一か月未満の赤ちゃんでも受け入れることができるようになりました。
小児科病棟開設以来、入院されたお子様は500人をこえました。全体の80%が流山市在住です。肺炎や喘息、髄膜炎、川崎病などの治療から、低身長やおねしょの原因検査などまで行っております。ベッドの差額料金がありませんので、経済的にも安心して入院していただけます。

外来医療も充実
 外来診療は、大学病院からの非常勤医師の力も借りながら行っております。一般診療のほかに、小児神経、アレルギー、健診などの専門外来も行っております。
 東葛病院の小児科外来の特徴のひとつは、日本アレルギー学会認定指導医でもある伊東医師による食物アレルギーの検査です。ふつう、食物アレルギーが疑われると、血液検査などで牛乳や卵白などの反応を調べて、反応があると、その食べ物がアレルギーの原因であると診断し、食べないように指導されます。しかし、実際には、血液検査で反応が出ても、食べてもなんでもないことが多いのです。
 東葛病院では、牛乳や卵などを持参していただき、外来や病室で食べる検査を行います。
 これまでに120人以上のお子様に食べる検査を行いました。血液検査などで食べることを制限されていたお子様の90%以上が、食べる検査の結果、食べても大丈夫とわかりました。

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病院全体で支える小児救急
 流山市内には、夜間に小児科の診療が行えるところは東葛病院しかありません。昼間はかかりつけ医のお世話になっている方でも、夜間に急に容態が変わった場合、多くの方が東葛病院を受診されます。
 東葛病院では、当直医がお子様方の診療を行います。時間外に救急外来にかかられた方は、翌日にはいつものかかりつけ医にかかっていただくようにお話しいたします。
 当直医の診療には、小児科専門医が常にアドバイスを行っていて、診療が適切だったかどうかのチェックをしております。このシステムは小児科常勤医の着任以来行われていて、現在は、恐らく大学病院の小児科救急外来に劣らないレベルでお子様の診療が行われていると考えられます。
 2002年に救急外来を受診されたお子様は約2100人、04年には約3400人でした。05年には4000人近い数になることが予測されます。



新付属診療所1月4日にオープン

12月11日(日) 竣工祝賀会<東葛看護専門学校体育館>

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最後の仕上げに入る付属診療所(11月25日撮影)

 来年1月、いよいよ東葛病院付属診療所が、新しい装いをもってオープンします。「東葛病院医療と健康を守る会」や地域の皆様、多くの団体・個人から建設資金をはじめ多大なご支援を頂きました。共同の取り組みの成果です。心から感謝申しあげます。
 新付属診療所の完成で、次は病院の増改築が可能になります。
 東葛病院は病床面積が狭くなり、このままでは厚生労働省の新しい基準に適合できなくなります。病院の外来診療を、大きくなった付属診療所に移すことで、1床当たりの面積を広げることができます。また、東葛病院は開設後23年が経過し、改修が必要になっております。
 新付属診療所は、いっそう地域に根ざした医療をめざします。

1月4日から
●東葛病院の外来医療
 紹介患者、救急車、リハビリテーション科、通所リハビリ
●新付属診療所の外来診察
 内科、外科など他の全科(外来透析は2月から)

新付属診療所のご案内
▼ 全科予約制導入
 新設診療所は全科、予約制となります。電話でも予約ができます。待ち時間を短縮するように努力します。急な患者様は個別に対応します。ご安心下さい。(なお、救急車で来院された患者様は、東葛病院で診察します)
▼受付と各科診察室(1階)
 患者様の受付は全て1階で行います。
 予約や予約以外にかかわらず、再来の患者様はすべて、再来受付機を通していただきます。
 内科、整形外科、麻酔科、精神神経科、神経内科の各診察室と放射線撮影室、検査(採血)室、処置室
▼各科診察室(2階)
 外科、呼吸器外科、眼科、耳鼻科、皮膚科、アレルギー科、泌尿器科、小児科、産婦人科
▼介護保険・訪問診療(3階)
 居宅介護支援事業所(ケアーマネージャーが常駐)・訪問診療など、在宅療養関係は3階になります。在宅に関するご相談も3階でお受けします。
▼東葛歯科(3階)
 新付属診療所の3階に移転します。
 従来通り小児歯科・訪問歯科診療も行います。通院が困難な方でも、お気軽にご相談下さい。
▼外来透析センター(4階)
 外来透析はより安全のために、2月から新診療所の4階で実施します。
 最新の管理システムを導入し、より安全で快適な透析医療を行います。

■開院時間 午前 8:15
■受付時間 午前 8:30〜11:30
午後 1:00〜3:45
夜間 4:45〜7:00(金曜日のみ)
■診察開始時間 午前 9:00〜
午後 1:30〜
(科によって若干違いがあります)
■休診日 日曜・祝日
第3水曜日 午後・土曜日 午後


聴診器

本気になって「仲間増やし」

 12月15日まで共同組織拡大月間です。病院の内外で「医療と健康を守る会」への入会を促進する取り組みが行われています。実は、私個人として、今年ほど力を入れて入会をすすめている年はありません。今までは、業務に忙殺されることもあって、本気になって月間に取り組むことはなかなかできませんでした。
 しかし、今年は9月の衆議院選挙の後あたりから、新聞の一面に「次は医療改革」「次は介護保険」など医療のことが載っていない日がないのです。しかも中身が大変。今後、高齢者の患者負担の引き上げ、保険料の引き上げ、保険外負担の拡大など、患者さんが嬉しくなるようなことなどまったくない「医療改革」になっているではありませんか。私たちの病院のように、差額室料を取らずに、できるだけ入院患者さんの負担を少なくという考えで医療をやっていくには、やはり地域の患者さんと手を携えて、共同の要求としてまやかしの「医療改革」にたち向かうしかないのではないかと考えています。
 こんなに、東葛病院にとって共同組織が大切と思ったことはありませんでした。私としては、月間中にとにかく、たくさんの方に声をかけ、職員を含め15人の「守る会」会員増やしを目指していこうと思います。
松尾 芳



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