東葛病院の医療 麻酔科
常勤麻酔医の管理のもと
年間800件の手術
麻酔とは人間の身体を手術が可能な状態にすることです。手術は、痛みのほかにも身体にさまざまな影響を及ぼします。麻酔医の役割は、患者さんが痛みを感じないようにするだけではありません。手術中における生命の危機を防ぎ、有害な身体的影響を最小限に食い止めることも求められます。したがって麻酔医は、患者さんの全身の状態を術前、術中、術後にわたって観察し、必要な処置を行っているのです。
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| 手術前に麻酔をかける医師。麻酔医、外科医、看護師の面々=東葛病院の手術室 |
現代に生きる我々からみると、手術をする時に麻酔が必要なのは常識ですが、実際に麻酔が一般的になったのは19世紀になってからです。1846年にモートンという人が麻酔の公開実験をして一般的になりました。ちなみに、日本では1804年に華岡清州という人がマンダラゲという薬を使用して全身麻酔を行い乳癌の手術を成功させています。
麻酔はどんどん安全に
麻酔が一般的になる前は、主に体の表面の手術が主体で、腹部を切っての内臓の手術などは不可能でした。麻酔の進歩とともに、手術が進歩したということは間違いありません。そして、麻酔は年月を経て進歩して、どんどん安全になっています。
最近、マスコミでも安全に手術をするために、麻酔医の重要性を指摘するようになっています。しかし、まだ、麻酔は100%安全というわけではありません。
全身麻酔と局所麻酔
麻酔は、大きく分けると意識がなくなる全身麻酔と意識を残す局所麻酔に分けられます。局所麻酔は、さらに脊椎麻酔や浸潤麻酔などに分けられます。麻酔そのものに、それぞれ特徴があり長所と短所があります。状況により、最適の麻酔方法は異なります。
麻酔医は、手術を受ける前に患者さんに麻酔をかけて、そして手術の時に患者さんの側にいて、患者さんの血圧、脈拍、呼吸状態、麻酔の効き具合などの全身状態を診察して、それに対して薬を投与したりする専門家です。
患者さんが麻酔で意識が無い時に、そばにいて仕事をしていますので、あまり表に出ることはありません。手術を受ける患者さんで麻酔方法にご希望があるようでしたら、主治医あるいは麻酔医にご相談下さい。
痛み外来も行っています
東葛病院では、毎年800件ほどの手術が行われています。そのうち、歯の治療の時と同じようにする局所浸潤麻酔以外の手術麻酔のほとんどを麻酔科医師の管理の元で行われています。
現在、東葛病院には、麻酔専門医が2名、常勤医が1名、非常勤の麻酔専門医が2名の体制で麻酔管理を行っています。基本的には、安全はもちろんですが、QOL(生活の質)を落とさない麻酔を目指しています。つまり、術後の痛みや合併症などを起こさない麻酔を心がけています。
また、麻酔科は、ペインクリニックという痛み外来を行っています。ペインクリニックでは、腰下肢痛、帯状疱疹後神経痛などの慢性疼痛疾患などの治療を行います。
現在は、水曜日午前だけですが、今後、外来単位を増やす予定もあります。
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