東葛病院 地域に根ざしてともに歩む
 
東葛の健康

No.266 2006年9月号

大きな期待と、ご注文もいただく

付属診療所患者アンケートの結果

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付属診療所の小児科診察室=診療しているのは伊東繁所長

 付属診療所の建設に関わっては、多くの皆様からのご協力を賜り感謝しております。2006年1月の移転オープンから半年余りの間、新施設での診療開始、診療現場でのオーダリングシステムの導入、病院から診療所への診療科の移動など、医療の改善につながる取り組みを進めてまいりました。職員も不慣れな点など多々ありご迷惑をおかけしたことと存じます。
 今後の改善にむけて患者様からのご意見をお聞きするために、付属診療所では、去る7月10日に患者様へのアンケートを実施させていただきました。当日は、お忙しい中ご協力いただいた皆様に感謝申し上げますと共に、集計結果をご報告させていただきます。
東葛病院付属診療所 所長・伊東繁

高い評価を受ける

 当日は約570名の外来患者様が診療所に来院され、214名の方からアンケートのご協力をいただきました。またその内の約100名の方から、ご要望など具体的な意見を記載していただきました。
 当日来院の四割近い患者様からご協力いただいたことに、皆様のご期待の大きさを感じております。
 全体的な特徴としては、旧診療所と比較しての『全体的な評価の項目』と『新診療所の建物』については高い評価をいただきました。
 新診療所に移動して、不十分な点が多々あったにも関わらず一定のご評価をいただけた事に職員も確信を得ております。
 よりいっそうの改善の取り組みを強め、皆様の満足度の向上を進めてまいります。

接遇はおおむね満足

写真 接遇・説明に関しては、全体として高い評価をいただきましたが、少数の方からご不満のご指摘もいただいております。

 具体的なご意見の中にも、接遇・説明に関わる事例を多数お寄せいただきました。たとえば「待ち時間も、少し説明があれば良い」「駐車場での案内を症状にあわせて臨機応変にして欲しい」「医師がコンピューターの画面ばかり見ている」などといった内容です。
 『いつでも、どこでも、だれにでも、より良い医療を』をモットーとする東葛病院・付属診療所としては、今後、業務の基本となる接遇の改善に努め、皆様に満足していただけるよう努力を強めてまいります。

いっそうの改善を

 東葛病院・付属診療所では、従来より医療の質の向上に取り組み、たとえば『日本医療機能評価機構からの認定』や、『厚生労働省からの医師臨床研修施設認定』等を取得してまいりましたが、今回のアンケートによって、さらに当院が努力すべき具体的な課題を明確にすることができました。
 今後同様のアンケートを定期的に実施し、皆様にいっそうお役に立てる、無差別平等の医療機関として継続的な改善に努めてまいります。
 今後とも皆様のご協力をお願い申し上げます。

待ち時間の改善を急ぐ

 寄せられたコメントの中で、満足度では『待ち時間』についてのご不満が25%に達し、この点での改善が急務であることのご指摘をいただいております。現在、待ち時間を掲示することや、医師体制の充実などの対策を検討しております。
 ただ、新聞紙上などで報道されていますように、現在の日本政府の見解は、医師や看護師は足りているとして、今後も大幅な増員はしない方針です。地域の医療を支える第一線の医療機関での医師・看護師は絶対的に不足しております。ちなみに、人口千人あたりの医師数は、OECD加盟国の平均が2・9人に対して、日本は2・0人で12万人も不足しているのが明らかです。
 また、その他のコメントをいただいた中では、『駐車場』に関するご要望が目立っています。車で来院される方が多く、抜本改善には時間がかかるかと思われますが、可能な点から改善を進めてまいります。



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クスリ あ・れ・こ・れ

〜薬の正しいのみ方〜

「食間」って食事中にのむの?

薬剤師 辻 美香

 「食間って食事中?頓服っていつのむの?」と質問される事がよくあります。そこで今回は薬の服用時間についてお話します。

* *

 薬ののみ方で大切なのは、決められた量を、決められた時間にのむことです。それぞれの薬が最も効果的に働き、副作用がより少なくなるように決めてあります。
「食前」=食事の30分位前:胃に食べ物があると薬の吸収が悪くなる場合や、食事の時に効果が出てほしい場合(吐き気止めや食欲増進剤・漢方薬など)。
「食後」=食事をしてから30分位まで:胃を荒らしてしまうもの(痛み止め・抗生剤など)。食事の時間はほぼ一定なので、毎日同じ時間に薬がのめる・食事と結びつける事でのみ忘れを防止出来るというということから多くの薬が食後になっています。
「食間」=食事と食事の間:食事をしてからだいたい2時間後。胃に食べ物があると薬の吸収が悪くなる場合(漢方薬など)。
「頓服」=必要な時:便秘薬・解熱剤など。例えば発熱時とあれば熱がある時。症状がなければのむ必要はありません。

「食事は1日2回だから… 食前はどうしても忘れてしまう…」など指示通りにのめない場合もあると聞きます。のみ忘れた場合、気付いた時にのんで下さい。
 ただし次の服用時間が近いときは、忘れた分はのむのをやめましょう。また1度に2回分のんではいけません。中毒になる危険があります。
 それぞれ薬によってのみ忘れた場合の対処が違います。効果的な治療のためにも、薬ののみ方で困ったときは薬剤師に声をかけて下さい。



聴診器

防災の日に考える

 1923年9月1日11時58分、相模トラフで起きたマグニチュード7・9の地震が、関東地方を襲いました。死者14万人を越える大災害「関東大震災」です。
 この悲惨を繰り返さないために、9月1日は防災の日と定められました。防災の日にはもう一つの由来があります。それはちょうどこの日が「二百十日」にあたることです。立春から数えて210日(太陽暦では220日)は、統計的に台風が来襲する厄日とされてきました。防災の日が制定される前年も、伊勢湾台風が東海地方を襲っています。
 地震、火災、水害どれも備えがあれば被害は最小限にとどめることができます。家庭での防災グッズの点検、地域の避難場所の確認、通勤・通学先からの連絡体制の話し合いなど、やるべきことはたくさんあります。この日を防災・防火について、もう一度確認する日にしましょう。
(清田弘美)



実際の医療の場に飛びこみました

医系学生の夏実習

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訪問診療先で一瞬緊張する小島さん

 今夏も東葛病院へ、全国から医学生、看護学生、薬学生、リハ学生など、医系学生が実習にやってきました。東葛病院では、医療を志す人材を育成しようと、毎年、病院をあげて歓迎。学生たちは、病室や外来の診療のみならず、他の職場も見学、実習に励んでいます。

 7月から8月にかけて、40人を越す学生が実習。その一人、東京女子医科大学5年生の小島有喜さんは、東葛病院が担当する奨学生。1年生の時から実習に参加しています。今回の獲得目標を「もう一度しっかり医療の現場を見つめ、医師として働く決意を固めたい。将来、東葛病院で働きたい」と語ります。
 8月9日、台風7号のもたらす雨のなか、小島さんは、土谷良樹医師、佐藤木綿子看護師の訪問診療に同行して、5人の寝たきり患者さんを回りました。最初に訪ねたのは20代の男性患者宅。部屋に入るや、母親が医師に「この暑さであせもが大変なんです」と訴えました。小島さんは笑顔でベッドの傍に身をかがめ、「指先にも汗をかいていますね」と、ガーゼで拭きとっていました。
 70代の男性患者は、臀部と踵に褥創ができていて、痛みを訴えます。医師と看護師が処置をしている間、小島さんは、患者さんの体を緊張した面持ちでささえていました。
 小島さんは「訪問診療が、患者さんから待たれていることが、よくわかりました。地域に密着した医療、大切ですね。大学の教室ではつかめない」と、感想を述べています。
 8月10日は10人の実習生を囲んで、職員が歓迎交流集会を開催。実習生にとって、社会人として先輩の職員はもちろん、他の大学や学部の学生との会話も楽しそうで、相互に有意義な交流会となりました。





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