東葛病院 地域に根ざしてともに歩む
 
東葛の健康

No.272 2007年3月号

中高年男性に多い鼠径ヘルニア
年間40〜50件の手術
東葛病院の医療 外科

 東葛病院の外科では、小さな切創治療から腹腔内臓器の癌治療を含む多くの治療・手術を行っています。外科医師は麻酔科医師・看護師との緊密な連携で、より安全で患者様に負担の少ない治療法を探求しています。手術用の関連機材も次々と新たな素材が開発され、術後の回復を向上させる事ができるようになっています。
 今回は、中高年男性に多い「鼠径ヘルニア」治療の現状について報告します。

外科医師 岸野亜紀子

鼠径ヘルニア

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非吸収性ヘルニア・胸壁・腹壁用綴材
(1)プラグ本体(2)オンレイパッチ(3)ペタル

 「鼠径」とは太ももの付け根の部分を指し、「ヘルニア【hernia】」とは体内の臓器が、あるべき部位からはみだした状態をいいます。
 「鼠径ヘルニア」とはお腹の中の臓器(主に腸の一部)が、鼠径部の腹壁の弱いところから腹膜に包まれたまま、お腹の外に出てくる病気です。一般に「脱腸」と呼ばれているものです。
 子供の病気としてもみられますが、子供の場合原因は先天的なものであり、大人に起こる場合は加齢により体の組織が弱くなるために起こることが多く、中高年の男性に多くみられます。
 最初のころは、お腹に力を入れた時や立っている時に足の付け根が膨らむ症状が出ます。手で押したり、体を横にすることで引っ込みます。便秘や痛みを伴うこともあります。また、大きくなって来ると陰嚢に達することもあります。

こんな時はすぐに受診を

 膨らみが押さえても引っ込まなくなり、固くなったり、痛みを伴うようになった時には緊急で病院を受診してください。これはヘルニアの嵌頓(かんとん)といわれる状態で、ヘルニアとしてでている腸がお腹の中に戻らなくなってしまう状態です。(下図参照)すぐにお腹の中に戻さないと、腸が締め付けられる事で腸閉塞になったり、腸が腐ってしまい腹膜炎になってしまったりするため緊急手術が必要になります。

新素材採用と適切な治療

図

 嵌頓をおこさなければ命にかかわる病気ではありませんが、治療となると手術しかありません。当院では1時間くらいの手術で麻酔は下半身麻酔で行うことが多く、4〜9日間の入院期間で治療をしています。術後は翌日からは普通に歩行することができ、3週間ほどで軽い運動ができるようになります。抜糸は術後約1週間です。
 以前は自分の身体の強い組織を使い弱いところを補強する手術が行われていましたが、現在では人工補強剤としてポリプロピレンでできたメッシュを使う手術が普及しています。この方法によって術後の突っ張り感が少なく、再発も起こりにくくなっています。
 当院では年間40〜50件の鼠径ヘルニア手術を行っています。鼠径ヘルニアが疑われるときには外科外来までご相談ください。



写真

クスリ あ・れ・こ・れ

これから花粉症の季節

点眼薬上手にさせてますか?

薬剤師 林 巧一郎

 日本の春の風物詩とも言える花粉症。お悩みの方も多いと思います。そのため、予防または症状を抑えるためにお薬を飲んだり点眼薬や点鼻薬をつけたりしていただいている方もいると思います。
 そこで、今回はお薬の効果をより引き出すために点眼薬の上手なさし方、扱い方についてご紹介したいと思います。
 まず、気を付けていただきたいのは点眼薬の使用期限です。点眼薬のラベルにある年月日は開封していない状態のものを示しています。開封したものは、特に期限が決められていなければ、一カ月以内に使用して下さい。缶詰と一緒で雑菌に汚染されてくる可能性があります。ですので、開封してから一カ月経ってしまった点眼薬は残っていても破棄して下さい。
 次は、点眼薬のさし方のコツです。つい何滴もさしてしまいがちだと思います。しかし、眼の中には点眼薬約一滴分しか入る余裕がありませんので、その場合ほとんどが眼から溢れてしまうことになります。ですので、点眼薬は一〜二滴だけさし、溢れた分はすぐに軽くふき取るようにして下さい。
 また、黒目の所にさすのではなく、下まぶたを引いて黒目とまぶたの間に入れるようにして下さい。その時、容器がまつ毛や眼に触らないように注意して下さい。
 そして点眼薬をさした後、目頭の部分を軽く押さえてみて下さい。点眼薬が眼から体へ流れ出るのを遅らせることが出来ます。お薬が眼の中にいる時間が長くなるのでより高い効果が期待できます。
 数種類の点眼薬さす場合、どのような順番でさせばよいか悩まれている方もいらっしゃると思います。順番にこだわらない点眼薬も多いのですが、中には最初や最後にさした方がよい点眼薬もありますので、点眼薬が増えた場合、一度医師または薬剤師に相談していただけると確実です。



 

在宅介護の応援歌
“また来てね〜”の声に励まされ…

写真 “また来てね〜”…という利用者さんの声を聞くと、なんだか顔がほころんでしまいます。私が訪問リハビリに関わるようになって5年半。
 専任スタッフとして週に4日訪問をするようになって既に4年が経とうとしていますが、病院で見る患者さんの顔と、同じ方であっても、在宅で見る利用者さんの顔はずいぶん違うような気がします。
 病院では見られないようなくつろいだ表情や家族との会話に驚かされることが多々ある反面、逆に、家にいる時の方が窮屈な思いをする、という方もいらっしゃいます。やはり色々な家庭の事情があるのだと思います。
 そんなそれぞれの家庭の中に突然入っていく私たちスタッフのことをすんなりと受け入れ、お宅に伺うのを心待ちにしてくださる方もいらっしゃれば、どんなに時間をかけてよい関係を築こうと努力しても最後までお互いの関係がうまくいかなかった、と思われる方もいらっしゃいます。
 ただ、一つ言えることは、どのような場合であっても、少しでも笑顔が見られたり、柔らかい表情になった時に、私も何となくあたたかい気持ちになることが、お付き合いが長くなることが多い在宅に関わることの醍醐味かな、ということです。
 きっと“また来てね〜”という一言に、私が毎日仕事をしていくパワーの源があるのかもしれません。
 訪問リハビリ専任
 理学療法士 島田香菜子



聴診器

回復期リハビリ病棟

 代々木病院では2月から旧療養病棟が回復期リハビリ病棟へと変わりました。そこはリハビリの必要な患者様に集中的に治療を行う専門病棟です。当初、ベッドが埋まらないのでは…と心配していましたが、近隣の大学病院から次々と紹介が入りビックリしているということです。
 急性期から回復期、亜急性期、在宅へという流れが強まる中、東葛病院でもこの回復期リハビリ病棟の開設がのぞまれます。
(清田弘美)



急募!
7月、回復期病棟オープン予定
看護師・介護福祉士 募集中!!
連絡先: 東葛病院看護師長室・
志田 まで
04(7158)9238(直)


 

通所リハビリ室でボランティアさん 急募!

☆傾聴、配茶、作業活動などの援助をお願いできる方。
東葛病院通所リハビリ室(04−7158−9232)
堂下までご連絡下さい。



 

「肺がんドック」のご案内

内 容
 ・胸部X線検査・胸部CT検査(コンピューター断層撮影)
 ・喀痰細胞診検査・呼吸器専門医による診察
料 金
 17,850円(税込み)
 *但し、「東葛健康友の会」会員の方は通常価格の2割引
 (14,280円・税込み)でお受けしております。
 ▼新年度(2007年4月1日)より実施致します。
結果について
 ドック当日に呼吸器専門医からご説明させていただきます。
実施日
 ☆毎週水曜日 午後
 ☆予約制となっていますので、事前にお電話にてお申込ください。

東葛病院 地域健康管理室 TEL04-7158-9228(直)

 




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