社会復帰にむけ患者・家族・医療チームが力合わせる
回復期リハビリ病棟 7月開設へ準備すすむ
7月より「回復期リハビリテーション病床」32床が4階西病棟に開設を予定しています。5月から準備を開始し、対象患者さんの入院が始まっています。この病棟は、リハビリテーション(以下リハビリ又はリハ)を集中的に行うことにより、脳卒中や下肢の骨折などで新たに障害をもった方が、身のまわりのことが自分で行えるようになり、住み慣れた地域で暮らし続けられるようにすることを目標とした病棟です。(医療法による対象疾患は別表を参照)
リハビリテーション科長・北村依理
病棟の機能を高めるために改修
 |
| 明るく広い「食堂」でゆっくりとリハビリに励む患者様 |
車椅子で使える洗面台、障害者用トイレ、病棟の患者さん全員が座れる広々とした食堂ができあがりました。食堂は、家に例えると居間の役割を果たしています。食堂で新聞を読んだり、作業療法を行ったり、お見舞いにこられた家族と話し合ったり…という光景が見られます。「訓練として車椅子に座っていましょう」と言わなくても、座っている時間が自然にのびる場になっています。
生活感覚でリハビリを
病棟改修と専従のリハビリスタッフの配置を力に、回復期リハ病棟では、原則的に朝起きたら洗面所で洗面をする、病衣から私服に着替える、食堂で食事をする、排泄はトイレでする、などに取り組んでいます。
普通の人にはあたりまえのことですが、脳卒中で片麻痺があったり、足の骨折の手術後で起き上がったり、車椅子に乗り移ったりすることにも介助が必要な患者さんにとっては大変な動作で、病棟スタッフには大きなリハビリ目標です。
家に帰りいつもの生活に戻るには、起きる、着替える、移動して洗面やトイレ動作ができるだけ自立することは重要です。例えばトイレの動作の何が難しくて手助けが必要なのか、患者さんとともに病棟スタッフが頭をしぼり、「ズボンやパンツの上げ下ろしの時にふらつくので、立位時のバランス訓練、腰のまわりにゴムひもをつけてそれを上げ下げするような模倣動作訓練を行おう…」などと病棟での身のまわりの動作自立にむけてとりくんでいます。
退院後の生活にむけての準備
 |
| 回復期リハビリ病棟を担う職員(中央が北村依理医師) |
入院時より患者さんの年齢、病気、障害の重さ、もともとの状態(屋外も歩いていたのか、杖で家の中だけ歩いていたのかなど)により、回復期リハ病棟スタッフが集まり、歩けるようになるのか、車椅子生活になるのか、介護の必要性等について見通しを立てます。その結果にもとづいて、時間をかけて患者さん、ご家族と話し合い、退院後の生活をどうするのか相談していきます。
住宅改修も一緒に検討
リハビリのスタッフが、退院前にご自宅を訪問し、手すりの取り付けや、段差の解消など住宅改修を一緒に検討します。
さらに付属診療所の訪問診療や、訪問看護ステーション、通所リハビリを含む地域の在宅を支えるサービスやケアマネージャーさんとも連携をはかります。
室料差額のない回復期リハビリのベッドを有効に活用したいと考えています。
準備に当っているスタッフのひとこと
車椅子に移るのにすごく介助が必要だった方が、一日ごとに自分でできることが増え、軽く介助するだけで移動が可能になりました。そんな姿を見ていると、こちらも元気をもらいます。
茂木基子 看護師長
*
初めは不安でした。でも他職種が相談にのってくれたり、逆にリハビリスタッフに介助方法を相談してくれることで、患者さんのできることが増え、表情が良くなっているなぁと日々感じています。
横沼亜維子
理学療法士
*
回復期リハ病棟の医療スタッフ
医師、看護師、作業療法士、理学療法士、介護福祉士、医療相談員
お問い合わせは
医療相談室:渡邉真紀子
電話:04・715 8・9229
対象疾患
◆脳血管障害、脊髄損傷等の発症または手術後2ヶ月以内の状態
◆大腿骨、骨盤、脊椎、股・膝関節の骨折または手術後2ヶ月以内の状態
◆外科手術または肺炎等による廃用症候群を有しており、手術後または発症後2ヶ月以内の状態
◆大腿骨、骨盤、脊椎、股・膝関節の神経、靭帯損傷後発症から1ヶ月以内の状態 |
|