毎週木曜 午後1:00から 予約が必要です。
東葛病院予約センター 0471-58-9227までご連絡下さい
担当医師:東葛病院呼吸器科 川村光夫、星野啓一(隔週交代です)
東葛病院では「睡眠時無呼吸症候群」の診断器械(ポリソムノグラフィー)を導入し、睡眠時無呼吸についての専門外来(毎週木曜日午後1:00から)を2004年7月より開始しました。必要であれば、一泊入院にて「ポリソムノグラフィー検査」を行い、睡眠時無呼吸症候群がどうかの診断と治療を行ってきましたが、2006年12月までに174例の患者さんが睡眠時無呼吸症候群と診断されました。
睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上ある場合に診断されます。日本人男性の2−4%ぐらいにみられ、寝ている時に喉の筋肉や舌が緩んで気道を塞いでしまうのが原因です。03年の山陽新幹線の運転士の居眠りがこの睡眠時無呼吸によるものと判り関心が高まりました。もし、日中の強い眠気と夜中の「いびき」がひどく、時々呼吸も止まっていると言われていたら要受診です。
20代の青年で日中の眠気がひどいとのことで来た方は詳しく聞くと午前3時まで働いていていわゆる「睡眠不足症候群」といわれるものでした。もちろん、次にふれる「パルスオキシメーター」検査は全く正常でした。このように、日中の眠気だけでは他の原因によるものもあります。
検査の実際
外来を訪れた患者さんは、お友達や妻(夫)から「いびきがひどい」と言われて心配になって来た方が多いのですが、なかには単にいびきだけの方もいますので、指先に「パルスオキシメーター」という小さな器械を装着してもらい、眠っている時の血液中の酸素の具合を調べます。もし眠っているときに呼吸が時々止まっていると、血液中の酸素が下がってはまた上がるので、波形がギザギザの鋸状のパターンになります。
もし、指先の検査で、波形が睡眠時無呼吸を疑う場合には、一泊入院での終夜ポリソムノグラフィー検査をお勧めしています。午後三時頃に個室に入院していただき、入浴、夕食後に頭に睡眠時の脳波を記録するための電極や口元の流量計、いびきを録音するためのマイク、胸、お腹の動きをみるバンドなどをつけてもらいます。保険での費用は入院費を含めて27,000円前後(3割負担)ですが、個室の差額ベッド代はいただいておりません。東葛地域では、このポリソムノグラフィー検査まで可能な病院は少なく、インターネットで検索して東葛病院に初めてこられた患者さんも少なからずみられました。
当院で診断された睡眠時無呼吸症候群
2006年12月までに当院で、睡眠時無呼吸と診断された方は、男性144名、女性30名でした。年齢分布は男性が30代から80代まで様々なのに対し、女性はほとんどが50代以上の方でした。高血圧や糖尿病を合併している方もみられ、太っていない標準の男性も少なからずいましたが、肥満度が高くなるにつれ無呼吸も重症化していました。やはり、生活改善、減量が根本的な治療です。全体の3/4がシーパップと呼ばれている鼻マスクの治療を受けていますが、軽い方や鼻マスクが合わない方には、当院の歯科と連携しマウスピースを作ってもらっています。これもいびきには効果的でした。問題は、シーパップの保険治療は月1回の受診が必要で、30代の働き盛りの人にはこの定期受診の継続がむずかしい点です。高齢者では月1回の受診はあまり問題にならず、今まで夜に2-3回排尿のために起きていたのが朝まで眠れるようになったと喜ばれています。
まとめ
睡眠時無呼吸を放置しておくと狭心症や脳梗塞の危険が高まると報告されています。確かに高血圧、糖尿病があってお薬やインスリンを使っていても、夜間の無呼吸と低酸素血症をそのまましておいては体に良いはずがありません。睡眠時無呼吸の治療は、それら降圧剤の服用や糖尿病のコントロールと同じ意味があり、専門外来での早期の治療をお勧めします。
PSG検査風景
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