臨床工学技士とは、「厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて、 医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者」 (臨床工学技士法第2条)とされています。
当ME室では13名の臨床工学技士を擁し、人工呼吸器や輸液ポンプ、心電図モニタや除細動器などの医療機器、透析装置や水処理装置及び周辺機器並びに多目的血液浄化装置などの維持透析・血液浄化関連装置、ペースメーカやIABP、PCPSなどの循環器関連装置など34機種227台の医療機器の集中中央管理を行っています。
またその職能を活かし「透析室」、「ME室」、「心血管造影室」、「集中治療室」などで臨床業務を行っています。毎月1度「MEニュース」を発行し、医療機器安全啓蒙活動を行っています。当ME室ではこれら業務を24時間オンコール体制で行っております。
当ME室は「機器のみを診るのではなく治療の全体像を見据えた医療機器の安全管理」を目指しており、日々医療機器の安全で適正な使用を目指しております。
透析室での臨床工学技士業務
透析室では全40台の透析装置にて連日午前・午後の2クール維持透析療法を施行しており2005年6月現在128名の患者様が維持透析療法を受けられています。
また血液透析濾過(HDF)専用機を7台有し様々な病状の患者様に対応すべく維持透析療法を行っています。
またすべてのコンソールには微粒子除去フィルタを装着しており、清浄化された透析液を供給しております。
また透析療法以外の外来で出きる血液浄化療法も実施可能で潰瘍性大腸炎に対する「顆粒球除去療法」や閉塞性動脈硬化症に対する「LDLアフェレーシス」にも対応可能です。
2006年には外来部門の付属診療所内移転が決まっており、最大60床の大型外来透析診療所となります。設備も一新し特に水処理能力に力を入れ、純度の高い透析液を供給することを目指しております。また感染対策も強化し、治療場に手洗場を複数取り付けるなどの工夫を行いました。医療安全対策の一環としてコンピュータシステムを導入し、ヒューマンエラーが起こりにくい環境の整備も実施いたします。
ME室での臨床工学技士業務
ME室では輸液ポンプ、シリンジポンプ、低圧持続吸引器、人工呼吸器(加温加湿器含む)、持続陽圧式呼吸補助器、心電図モニタ、心電計、除細動器、体外式ペースメーカ、透析関連機器(水処理装置、原液溶解装置、透析液供給装置、透析監視装置41台など)、IABP駆動器、PCPS、多目的血液浄化装置などの保守点検、安全管理を主目的とし、ME室管理34機種227台の安全管理に努めています。機器の使用後はいったん「ME室」にME機器を引き上げ、機器の点検を行ってから貸出を行っています。また毎日朝晩2度の病棟巡視を実施し、使用中の機器に対しても点検を実施しております。また「MEニュース」を月に1度発行し、医療機器の操作方法や安全対策などの啓蒙活動を行っています。
心血管造影室での臨床工学技士業務
血管造影検査(心・腎・下肢・透析用ブラッドアクセスなど)、観血的血圧測定、心内心電図測定などの狭心症や不整脈の検査を始めとする循環動態検査に加え、不整脈に対する治療として植込み式ペースメーカ治療や、狭心症に対して冠動脈形成術などを実施しております。臨床工学技士は診療のサポートに加えペースメーカの操作やIABPやPCPSなどの補助循環装置の運転操作などを行っています。
集中治療室での臨床工学技士業務
各種モニタリング機器や人工呼吸器、輸液ポンプなど医療機器の安全管理に加え、急性腎不全、多臓器不全、術後敗血症、劇症肝炎、重症膵炎、急性薬物中毒などに対し各種血液浄化法を実施しています。専用装置を有しすべての血液浄化療法に対応しています(施行出来る血液浄化療法:血液透析(濾過)療法、持続緩徐的血液濾過法、エンドトキシン吸着療法、活性炭吸着療法、単純血漿交換療法、二重濾過血漿交換療法、免疫吸着療法、ビリルビン吸着療法など)。また重度心不全例に対し循環補助法としてIABPやPCPSによる循環サポートや一時ペーシングなどを実施しております。
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