東京勤労者医療会 代々木病院 ヒューマニズムにもとづく医療・介護の実践
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透析

On-line HDFという代々木病院の選択

ごあいさつ
 代々木病院は1972年(昭和52年)より透析療法に携わっております。
 当初、私たちは透析療法の確立と普及に尽力してまいりました。
 現在、透析患者数31万人を超え透析施設も4000か所を超えており広く普及しました。
 しかし現在の透析療法は完全なものではありません。
 先頃、それを補う新しい血液浄化法であるon-line HDFが認可されました。
 この治療を行うには、認可された専用の透析装置の設置、透析液の清浄化などそのハードルは高くなかなか普及していません。
 代々木病院では今回の透析機械の更新に当たり、もっともよいon-line HDF治療を行える設備にすべて刷新しました。
 私たちは、より多くの患者様にご利用いただければと切に願います。
私たちは、on-lineHDFが必要なすべての方に治療機会を提供します。

 従来の血液ろ過透析(HDF)のHDFとon-lineHDFとどこが違うのか?
 私たちの腎臓では1日に約150リットルの原尿をろ過し、100分の1に濃縮し体外へ尿として排泄しています。
 on-lineHDFや従来の血液濾過透析(HDF)では透析だけでなく、腎臓の糸球体で行われているろ過を組み合わせています。現在ある血液浄化法の中で、私たちの持つ腎臓に最も近く体にやさしい治療方法です。
 なかでもon-lineHDFは、一回に多量の液置換を行うことが出来ます。従来の血液ろ過透析(HDF)に用いられる置換液量は、10リットルから12リットル程度と少量でしたが、オンラインHDFでは、最大60リットル程度の置換が可能となります。置換液量が多いほど、治療の効果が高いといわれています。
 ゆえに透析よりも負担をかけずに従来の血液ろ過透析(HDF)以上の治療効果が期待できます。

身体にきつい透析をしていませんか?
合併症の予防を望まれている方、御高齢の方、体力の弱い方に有効です。

 今迄は透析合併症の予防を十分に行うには長時間の透析を行うことが必要でした。
 なぜならば従来の透析ではβ2ミクログロブリンなどの老廃物除去が十分ではなく、これを除去するためには時間をかけることが必要です。
 このため抜けやすい小さい分子の必須アミノ酸や抜く必要のないタンパク質のアルブミンの喪失が問題でした。

 透析合併症に対応できます。
 On-line-HDFを用いた治療では、専用の人工腎臓を使用し拡散と限外濾過の2つの原理によって、血液中の体液および小分子量物質からβ2ミクログロブリンのような中分子量域の蛋白までの幅広い不要物質を除去します。また今まで必要であった物質除去のための長時間の拘束をかならずしも必要としません。
 β2ミクログロブリンの除去、清浄化された透析液によりアミロイド骨関節痛、手根管症候群といった透析アミロイドーシスの進行の阻止と予防に効果があります。
 また臨床効果として、イライラ、かゆみ、レストレスレッグ症の予防、皮膚の色素沈着の改善などの効果も期待できます。

 透析不耐症に対応できます。
 ご高齢の患者様や体力の弱い患者様の栄養面についても改善されます。
 これはアルブミンの原料であるアミノ酸の損失が少ないため栄養源であるアルブミンの生成がされやすくなります。これにより膠圧浸透圧が維持され低血圧の改善に繋がります

25台のコンソールすべてOn-line HDF対応
 NCV−2 
 GOODデザイン賞を受賞

安全性と清浄化が担保された透析機です。
 ・安全性について
   治療するための穿刺と止血以外のすべての作業が自動化されました。これにより手技の差がなくなりました。またSPRユニットとクランプユニットの装置によって血液回路は常に監視されています。
   震災による地震や停電時にも、内臓されたバッテリーによって生理食塩水を使用し返血を行えます。
 ・清浄化について
   On-line-HDF補充液の水質を担保するため注射用水を製造する濾過膜と同じ精密限外濾過フィルターを2本搭載しているので、水質は損なわれません。
   また作業時に汚染が心配される血液回路の接続口である採液ポートと排液ポートでは、洗浄時接続口を丸洗いする機能がついており、流速が早いので薬液残留の心配もありません。
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