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院長挨拶

院長挨拶

院長

 みさと協立病院は、1985年に東京勤労者医療会と合併して以来、地域の人々を支える病院として歩み続けて参りました。病院理念にも掲げておりますように、「人権と人格を尊重した、こころとからだの総合診療とケアを実践する」病院として、地域の皆様とともに歩み、様々な御支援や御指導をいただきながら、現在も奮闘を続けております。

 皆様の日頃からの御厚意、御援助に、心から感謝いたします。

 

 病院の機能分化が進む我が国の医療情勢の中で、みさと協立病院は、多様な急性期疾患に対応する機能を有している病院ではありません。しかし、急性期を乗り越えた後に心身の障害が残り、社会に復帰できない慢性期の患者様に寄り添う役割を果たしてきたのが、私たちの病院です。

 現在のみさと協立病院は、回復期リハビリテーション病棟と障害者病棟を持ち、リハビリテーションをはじめとする治療とケアを継続しつつ、患者様の社会復帰を手伝わせていただいております。

 中でも、脳血管障害や虚血性心疾患、整形外科的疾患などを合併するリスクが高く、ひとたび障害を負うと、社会復帰が困難となって居場所に困る場合が少なくないのが、血液透析を必要とする慢性腎臓病の患者様です。みさと協立病院では、2019年11月に透析ベッド数を12床から20床に拡大し、急性期病院を退院した後にも、切れ目なく血液透析を継続しながらリハビリテーションを行える態勢を整えました。

 

 私たちは、全日本民主医療連合の「無差別・平等」の理念のもと、差額室料を徴取せず、入院保証金もいただかない方針を貫いています。経済的な困難を抱える患者様に、最後の拠り所として頼っていただける存在でありたいと考えております。

 長い歴史を持つみさと協立病院の精神科医療は、従来の外来診療ばかりではなく、訪問診療に力を注ぐことで、地域の精神患者様と御家族を支え続けています。私は、1978年5月に公布された「バザリア法」により精神科病床を廃し、地域精神保健サービス機関で治療を続けているイタリアを描いた映画「人生、ここにあり!」に、強く感銘を受けました。私たちの病院が地域の精神障害者施設、事業所と連携しながら開拓してきた精神科診療は、三郷地域の宝であると自負しております。

 さらに、厚生労働省指定の協力型臨床研修指定病院として、医師の初期研修における精神科研修を受け入れています。2020年4月に院内に医学生委員会を発足させ、医学生や研修医の精神科後継者育成に向けて、力を発揮して参ります。

 

 みさと協立病院は、2019年10月に在宅療養支援病院に指定されました。東京勤労者医療会だけでなく、近隣の医療機関との連携を強めて参ります。

 私たちの病院のように、内科と精神科双方の機能を持つ「こころとからだの在宅療養支援病院」は、我が国でも希少な存在であり、患者様や御家族の方々、地域の医療機関や医師会、福祉施設、事業者の皆様の御意見を尊重しながら、「安心して住み続けられるまちづくり」の実現を目指します。

 みさと協立病院は、今後も、地域のために貢献できることがあれば全力で取り組んで参ります。三郷市や埼玉県、そして医師会の政策や事業への協力も、骨身を惜しまない所存です。

 貧困と格差が拡大し、超高齢化社会を迎えているにも関わらず、医療費や社会保障費が削減され、医療機関が整理・淘汰され、生活保護などのセーフティネットが骨抜きにされていく昨今の趨勢は、長生きすること、疾病や障害とともに生きていくことが、まるで肩身が狭くなるような風潮すら生んでいます。

 疾病と闘い、障害とともに生きる人々を応援し、誰もが胸を張って生きていける社会が取り戻せるよう、みさと協立病院の職員は、一丸となって頑張って参ります。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。

医療法人財団 東京勤労者医療会

みさと協立病院院長 代田和博