医療法人財団 東京勤労者医療会 代々木病院

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おしらせ
76度目の原爆の日に

 本日、8月6日は広島に原爆が投下された日です。代々木病院では職員の黙祷を行いました。
 8月9日は長崎に原爆が投下された日、8月15日は日本が敗戦した日です。現在、原水爆禁止世界大会も開かれています。

 平和への願いを込めてメッセージを掲載いたします。

 

76度目の原爆の日に

 今年もまた原爆の日を迎えました。今から76年前の今日8時15分に広島に原爆が投下されました。一瞬にして何の罪もない何万もの命が失われた瞬間です。
 戦争や原爆を体験した人たちはかなり少なくなりました。その苦悩や苦労を心に秘めたまま、何も語らず亡くなられた方が大勢います。しかし、戦争や原爆の悲惨な体験を風化させてはなりません。

 2017年に国連で採択された核兵器禁止条約は、昨年10月に世界50ヵ国で批准され、今年1月、発効しました。
 しかし、世界で唯一の被爆国の日本はいまだに署名すらしていません。コロナ禍の中で人命よりも経済を優先し、がむしゃらにオリンピックを開催した現政権に、80年前に闇雲に開戦に突き進んだ日本が重なって見えるのは私だけでしょうか。

 平和の祭典とされる東京五輪では、本日は黙祷しないとバッハ会長から回答があったそうです。広島訪問はいったい何だったのでしょうか。

 戦争や原爆で命を落した人たち、戦争や原爆で家族を失った人たち、戦争や原爆で人生を狂わされた人たち、これらの人たちに想いを馳せ1分間の黙祷を捧げましょう。黙祷。

 

2021年8月6日
代々木病院 院長 河邉博正