医療法人財団 東京勤労者医療会 代々木病院

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-30-7

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リハビリテーションをご利用の方へ
地域包括ケア病棟

在宅・施設療養中で治療が必要な方や、急性期治療後に症状が安定したあとすぐに在宅や施設に帰るには不安な方、病状は改善したがもう少しリハビリや治療が必要な方が安心して地域で生活出来ることを支援する病棟となります。

地域包括ケア病棟の入院対象となる主な疾患

地域包括ケア病棟入院患者様に該当する方であればどんな患者様でも受け入れ可能です。

入院から退院まで




 

入院初日

① 医師診察
② 病前の生活状況の確認
③ 専門職のスタッフが病棟での生活動作を確認(安全かつ最大限能力を活かす介助量・方法の検討)

 

リハビリテーション開始

① 回診:
定期的に医師が病状の評価を行います

 

② 担当制:
医師の指示のもと各種専門職が詳細な機能評価を行い、リハビリプログラムを立案・実施します

 

③ 病棟訓練:
リハビリ時間以外で現状の能力を活かした訓練を病棟スタッフが実施します

 

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3FMT1

④ リハビリカンファレンス:初月+適宜
各職種で現状機能の共有、今後の予測立てをします
本人や家族の希望の共有などをチーム内で確認します

 

⑤ 集団リハビリテーション
(いきいきクラブ・わくわくクラブ 詳細は下記参照)

 

初回面談(今後の方針を相談)
 現状報告(身体状況、リハビリ状況、病棟生活の様子)の説明と生活イメージの共有を図ります
 介護・環境サービス、家屋環境確認を行い本人と家族の希望を確認して今後の目標を決定します

 以下は必要に応じて、その都度対応します

 

① 退院後の生活先に関する相談:
本人と家族の希望を聞きながら社会的背景を考慮して医療福祉相談員(MSW)を中心に動いていきます

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家族指導資料参考1

 

② 家屋調査(原則当院から車で片道30分圏内):
実際のご自宅を訪問し、その場でご本人に動作を行って頂き、
現状の能力で必要な福祉用具(手すり設置、介護用ベッド、動線の安全確保等)の検討
サービス調整をします

 

③ 家族指導:
嚥下指導・移乗・段差、トイレ動作(状況によりオムツ介助方法)などの様々な介助方法の指導、また自主練習の助言、退院後の不安な事の相談や対処方法など、対応しています

 

退院調整

① 合同カンファレンス:
ご家族やケアマネージャーを中心とした在宅チームと顔合わせを行い、現在の状況や退院後の生活で予想される生活の流れについて話し合いをします

 

② シームレスな在宅リハビリの流れ:
院内にある通所・訪問リハビリテーションや系列の訪問看護ステーション(渋谷区本町、新宿区戸山、世田谷区経堂)にリハビリスタッフが出向しています
そのため入院中から情報共有を図り、円滑な対応が出来ることが強みです

当院から退院された患者さんの紹介

患者さん紹介①

疾患:
左肋骨骨折 右手関節炎 
状態:
独居・介護サービス利用しながら生活。毎年冬頃に当院に入院していた。今回自宅で転倒し左肋骨骨折を発症し一時的な日常生活動作の低下の為に当院入院。しかし入院直前からあった手指・手関節炎からベッド周囲の起き上がり・乗り移り動作に介助を要し、食事介助を要した。
目標:
起き上がり・乗り移り動作を近位見守り下で実施出来るようにする。自力での食事摂取の再獲得。
リハビリ内容:既往に心疾患・先天的な股関節形成不全あり。手指の炎症が落ちつくまでは、積極的な右手荷重を避けながら基本動作練習を実施。炎症が落ち着いてから、痛みの出ない範囲での荷重練習を含んだ日常生活動作練習を実施。
工夫点:
右手の自動運動が困難な時期は片手で食べやすいよう食器環境の調整(滑り止めを置く・軽いスプーンを使う等)を行った。
結果:
手関節炎の再燃はなく、近位見守り下で基本動作は可能となった。しかし今後の生活上での介助量のムラもあったため、退院後は縁のある施設への入所となった。

 

患者さん紹介②

疾患:
めまい 嘔気
状態:
脳卒中後の片麻痺、慢性腎臓病等の既往があるが、独居で往診や訪リハ、介護サービスを利用しながら生活をしていた。介護サービスの利用中、急変し当院へ緊急入院。食欲低下や嚥下機能低下があり、リハビリ介入開始となった。
目標:
在宅退院、嚥下機能改善。
リハビリ内容:嚥下評価を行い、食事内容の調整と間接的な嚥下訓練(具体的に何やったかかけると分かりやすい)を中心に実施した。
結果・工夫点:
食事に関してはなめらか粥・ペーストでの退院。入院中の状況を当院の訪リハ事業所に繋げ、食事の形態やトロミの付け方などの資料をまとめたものを作成し、自宅の冷蔵庫に貼って共有できるようにした。

 

患者さん紹介③

疾患:
うっ血性心不全 廃用症候群
状態:
介護サービス利用しながら生活。心不全・肺炎・転倒エピソードなどにより何度も入退院を繰り返していた。徐々に歩行困難となったが、ご本人のサービスに対して消極的であり、自宅でのサービス調整な状況であり、施設入所も拒んでいたため、当院へ入院となった。
目標:
起き上がりや乗り移り、伝い歩き動作、排泄動作自立。
リハビリ内容:
起き上がり・乗り移り、排泄動作訓練、歩行訓練など実動作訓練を中心に介入。
工夫点:
退院後の生活についてご本人の希望を聞き。それを踏まえて病棟や在宅チームと連携して環境調整を行った。病院内では自宅環境に出来る限り近づけて訓練を実施した。
結果:
上記の目標の生活動作獲得。ご本人の意識の変化も得られ、サービス導入しつつ自宅退院となった。本人の気持ちに寄り添い、在宅チームと連携を取り合いながら、何とか自宅退院が叶ったケースとなった。

 

病棟の様子

◆ 居室
  4人部屋×9室  2人部屋×2室
  3人部屋×1室  1人部屋×9室

  ※当院では差額ベッド代を頂いていない為、病状によって適した部屋を用意しております。

 

◆トイレ
  左手すり、右手すりを有したトイレがそれぞれあります
  早期からのトイレ動作の獲得を支援します

◆ 浴室
  機械浴( 写真左 ) は、浴槽を跨ぐ事が難しい方でも肩まで湯船に浸かる事ができます。
  機能の回復に合わせて、一般浴( 写真右 ) に移行する事を目指します

◆ 食堂兼デイルーム
  ご家族とお話をすることやTV鑑賞などで余暇時間を過ごすことができます
 わくわくクラブで作成した飾りが掲示されることもあります

地域包括ケア病棟での取り組み

 当院の地域包括ケア病棟では個別介入のリハビリに合わせて、集団でのリハビリ介入を行っております。
 集団リハビリでは心身機能の維持、向上を目的とした活動を中心としたいきいきクラブと作業活動にて精神面の安定や活性化、コミュニケーションの円滑化を目的としたわくわくクラブの二つを実施しております。

 

いきいきクラブ
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内容
① 自己紹介
② 座位での全身模倣運動
③ アクティビティ(道具を使用した活動,ゲーム要素あり)
④ 口腔体操
⑤ 歌唱(動揺,歌謡曲など 季節感も意識しながら選択)
⑥ 飲水
 ※ 対象者や時間に応じて②~⑤を選択的に実施.

 

わくわくクラブ
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内容
① 自己紹介
② 今日のプログラム内容の説明
③ 作業活動
④ お茶タイム
(コーヒー・紅茶・緑茶の中から,好きな飲み物を選択)

⑤ 一言感想や雑談
【過去に行ったプログラム】 

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・壁紙作成(こいのぼり,ひまわり,菜の花など)
・アロマ関連(アロマ石鹸作り,アロマポット作り,アロマバスで足浴)
・模造紙に麻の葉模様を描く
・ゲーム大会(カルタ,海賊危機一髪,的あてなど)
・七夕飾り
・秋祭りの景品作り